【普及拡大中】 NFTチケットとは?その6つのメリットや事例を紹介

2021年、独自のブロックチェーンを用いるNFTという技術が話題となりました。

NFTはデジタルデータのを希少性を高めるという特徴から、初期の頃はデジタルアートを販売するビジネスが主流でしたが、近頃は実用性の高いものにまで利用されるようになってきています。

今回は、そんなNFTを利用した「NFTチケット」について紹介していきます。

この記事の役割
  • NFTチケットを用いるメリットを知る
  • NFTチケットが用いられた事例の紹介

NFTとは?

NFT(Non-Fungible Token)とは非代替性トークンとも呼ばれ、その名の通り独自のブロックチェーン技術によってデジタルデータを唯一無二のものにする技術です。

NFTの登場により、今までいくらでも複製できたため「価値が無い」とされていたデジタルデータに希少性を持たせることが可能になりました。

「NFTチケット」とは、チケットをデジタルデータにし、NFT化したものになります。

NFTについては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

NFTチケットを用いる6つのメリット

NFTチケットを用いるメリットは以下の通りです。

  1. 独自のブロックチェーン技術により偽装が不可能になる
  2. チケットの転売が減少する
  3. チケットの譲渡が可能となる
  4. すぐにチケットを手に入れられる
  5. チケットを永続的に保存しておくことができる
  6. 特定のチケット保持者を対象にしたイベントを開催できる

それぞれ詳しく紹介していきます。

1.チケットの偽装が不可能になる

最初にも紹介した通り、NFTとは独自のブロックチェーン技術によりデータを代替不可能にする技術です。

そのため、データ化したチケットをNFT化することでチケットの偽装が不可能になります。

これにより、セキュリティ面での安全性や真正性を高めることが可能です。

2.チケットの転売が減少する

これまで、人気のコンサートやライブのチケットは大量買いされ、高値で販売されるという事例がいくつもありました。

しかし、NFTチケットの登場により、転売が行われた場合はその経路がブロックチェーン上に保存されるため、簡単に転売業者を見つけることが可能です。

また、転売が可能の場合も、その転売した収益の一部をアーティストや主催者に行くようにもできるため、不当な転売の減少を期待できます。

3.チケットの譲渡が可能となる

これまで、人気のコンサートやライブは不当な転売を避けるため、家族や友人であってもチケットの譲渡が禁止されていたものもありました。

しかし、NFTチケットの登場により、特定のファンクラブに入会していれば、その会員同士でチケットの譲渡が可能というようなことができるようになります。

これにより、何か特別な事情でイベントに参加できなかった際も、チケットを他のファンに譲渡したり、転売できるような仕組みができました。

4.すぐにチケットを手に入れられる

これまで、紙チケットの場合、チケットを手に入れるのにコンビニやチケット販売店にいって発行する必要がありました。

しかし、チケットをデータ化することにより、そのような手間も無くなり、インターネットさえあれば簡単にチケットを発行することが可能です。

5.チケットを永続的に保存しておくことができる

ファンによっては、思い出のライブやイベントのチケットをいつまでもとっておきたいという人もいるでしょう。

NFTチケットはデジタルデータとしていつまでもとっておくことができるため、どこかに無くしてしまったり、間違って捨ててしまうという心配がありません。

6.特定のチケット保持者を対象にしたイベントを開催できる

NFTチケットを導入することで、特定のチケットの保持者限定のコミュニティを形成したり、チケットのプレセールやイベントなどを開催することができます。

このように、チケット保持者が明確に記録されることで、新たなイベントやビジネスの形を生み出すことができるのもNFTチケットの魅力です。

NFTチケットが用いられた3つの事例

ここからは、実際にNFTチケットが用いられた事例を紹介します。

1.パリ・サンジェルマンのジャパンツアー

2022年7月、リオネル・メッシやキリアン・エムバペ、ネイマールJr.などのサッカーの世界的スターたちが在籍しているフランスのチーム「パリ・サンジェルマン(PSG)」が来日しました。

PSGは7月20日~25日にかけて、「川崎フロンターレ」、「浦和レッドダイヤモンズ」、「ガンバ大阪」の3チームと対戦を行うジャパンツアーを行いました。

そんなPSG来日ツアーでNFTチケットが用いられ、1000万円の「Platinum VVIP NFT Ticket」と、100万円の「Gold VVIP NFT Ticket」の2つのVIP席が用意されました。

2.超RIZIN / 湘南美容クリニック presents RIZIN.38

2022年9月25日にさいたまスーパーアリーナで開催される格闘技大会「超RIZIN / 湘南美容クリニック presents RIZIN.38」を最前列で観戦できるVIP席のチケットが、NFTとして販売されました。

このチケットはNFTマーケットプレイス「Fanpla Owner」でオークション形式で販売され、大会終了後も二次販売可能で、所有者は限定の特典を受けることができます。

大会には日本の人気総合格闘家の「朝倉未来」と元WBC世界スーパーフェザー級王者の「フロイド・メイウェザー」の対戦などもあり、大会終了後も需要はかなり高いものになるでしょう。

3.JOHNNYS’ Experience

ジャニーズ事務所は2022年5月3日~6月5日に開催された東京グローブ座「JOHNNYS’ Experience」公演にてNFTチケットを実証実験という形で販売しました。

NFTチケットの販売は不正入場や不正転売を目的に行われました。

ジャニーズが今まで発行していたデジタルチケットは、複数人で入場する際は、チケットは代表者が管理し全員が揃わないと入場できませんでした。

しかし、NFTチケットの登場によりチケットの同行者への分配や、突然行けなくなった際のファンクラブ会員への譲渡が可能となりました。

NFTチケットを売買できる取引所

TicketMeでは、誰でも簡単にNFTチケットの取引を行うことができます。

特別な知識や技術は必要無く、取引も日本円で行われるため、わざわざ仮想通貨取引所やウォレットなどを用意する必要はありません。

リリースは「株式会社チケミー」より、2022年9月中旬に予定されており、8月には事前登録が開始し、以下のURLから行うことができます。

事前登録:https://corp.ticketme.jp/

TicketMeについては以下の記事で紹介しているので、ぜひ合わせてお読みください。

NFTは今後さらに浸透していく

NFTは登場初期の頃は高度な技術で一般人には縁遠いものというような存在でしたが、近頃は人気のイベントのデジタルチケットに用いられたりと、徐々に日常に浸透しつつあります。

NFTにはデジタルチケット以外にも、様々な実用的な活用方法があります。

NFTは我々の生活をより便利にしてくれる可能性があるため、今後も要注目です。

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以下の記事では、今回紹介したNFTチケット以外にも実用的なNFTの活用について紹介しています。

NFTが今後担っていく役割についても知れるので、ぜひお読みください。