近年、デジタルデータに唯一無二の証明を行う技術として世界中で話題の「NFT」。
今回は、自分でNFT作品を出品・購入したいという方のために、NFTの売買を行うマーケットプレイスの選択肢の一つとして「Rarible」を紹介します。
- 低価格でNFTを購入したい人
- 出品時のGAS代を抑えたい人
NFTとは?
最初にも紹介したように、NFTとはアートや動画、音楽などのいわゆる「デジタルデータ」に唯一無二の証明書のようなものを付ける技術です。
NFTの登場により、いままでいくらでも複製できたため価値が無いとされていたデジタルデータに貴重性を持たせることが可能になります。
以下の記事では、NFTとはどういうものなのか、詳しく解説を行っています。
「NFTに興味があるけど、どういうものなのかはあまり分かっていない」と言う方は、ぜひご覧ください。
Raribleとは?
Raribleは主にデジタルアートを取り扱っている海外のNFTマーケットプレイスです。
このサイトの主な特徴はサービスの良さで、取引を積極的に行うことで報酬を受け取ることができたりと、お得にNFTの取引を行うことができます。
Raribleの基本情報
企業名 | Rarible |
サービス開始 | 2020年 |
販売手数料 | 販売価格の2.5% |
一般出品 | 可能 |
二次流通 | 可能 |
取り扱っているNFT | アート |
対応通貨 | ETH |
対応ウォレット | Metamask Torus MyEtherWallet Coinbase WalletConnect MyEtherWallet Fortmatic |
Raribleを使う5つのメリット
Raribleを使うメリットは以下の通りです。
- 取引を行うことで報酬を受け取ることができる
- NFTを安く入手できる
- 二次販売(転売)が行える
- 販売手数料が比較的安い
- ガス代が無料になる機能がある
それぞれ詳しく解説していきます。
1.取引を行うことで報酬を受け取ることができる
Raribleでは積極的に取引を行うことで、週ごとに「RARIトークン」と呼ばれるものを報酬として受け取ることができます。
RARIはRaribleの運営に関する議決権のような役割を持つトークンで、RARIを持つことでRaribleの運営に関わることが可能になります。
また、RARIはその他にもNFTの売買にも使うことができるなど、受け取っておいて損は無いトークンです。
2.NFTを安く入手できる
理由は定かではありませんが、Raribleでは比較的安くNFT作品が販売されています。
実際出品されている物の中にも、0.01ETHなどの低価格の物も多いため、安くNFTを購入したいという方にはうってつけのプラットフォームです。
ただし、これからの有名アーティストのRarible参入などにより、作品全体の価格が一気に上がる可能性もあるため注意しましょう。
3.二次販売(転売)でも利益が得られる
Raribleでは出品した作品にロイヤリティを設定することができるため、二次販売(転売)を行うことでその作品の作者も、出品者も、どちらも利益を得ることが可能です。
プラットフォームによっては二次販売に対応していないものもあるため、これが行えるのはメリットの1つと言えるでしょう。
4.販売手数料が比較的安い
Raribleと、その他のプラットフォームの販売手数料を比較してみましょう。
プラットフォーム名 | 販売手数料 |
---|---|
Rarible | 2.5% |
OpenSea | 2.5% |
SuperRare | 3.0% |
CoincheckNFT | 10% |
AdambyGMO | 5% |
NFTマーケットプレイスの販売手数料として、一般的なものは販売価格から3~5%、高いものだと10%以上のものもありますが、RaribleはOpenSeaと並んで2.5%と業界トップクラスの販売手数料の安さを誇っています。
そのため、作品の出品者は比較的損すること無くNFTアートの販売を行うことが可能です。
5.ガス代が無料になる機能がある
ガス(GAS)代とは、NFTの生成・取引などを行うことで発生する料金です。
NFTの取引での出費において大部分を占めるのがこのガス代であり、この問題は以前から出品者を悩ませていました。
しかし、Raribleには「lazy minting」と言う購入者がガス代を負担することで出品者は無料でNFTを発行することができるという機能があります。
なので、なるべく出品時に掛かる費用を減らしたいという方は、Raribleを活用してみるのがおすすめです。
Raribleを使う3つのデメリット
Raribleを使うデメリットは以下の通りです。
- ETH以外に対応していない
- 出品時の価格が安い
- RARIがインフレを起こす可能性がある。
それぞれ詳しく解説していきます。
1.ETH以外に対応していない
Raribleは現状だと、イーサリアム(ETH)以外のブロックチェーンには対応していません。
つまり、Raribleを利用するためにはイーサリアムが必要不可欠です。
ほとんどのプラットフォームでは複数の通貨を使用できるという環境のなか、イーサリアムしか使うことができないというのはかなり不便です。
2.出品時の価格が安い
メリットの方では、NFT作品を比較的安く購入できると紹介しましたが、逆に言うと、出品者からするとNFTの販売価格が安いということになります。
NFTの販売価格が安いと、利益もあまり発生しないため、出品者からするとかなり苦しい環境です。
3.RARIがインフレを起こす可能性がある。
Raribleでは毎週RARIトークンが報酬として支給されると紹介しました。
しかし、その毎週日曜に配布されるRARIトークンは75000RARIとかなり多く、そのうちインフレを引き起こしてしまう恐れがあります。
Raribleを使ってお得にNFTを始めよう
今回は海外のNFTマーケットプレイス「Rarible」を紹介しました。
当記事を読んでも分かるように、Raribleは初心者には比較的扱いにくいプラットフォームだと私は感じます。
しかし、NFTを比較的安く購入できたり、毎週トークンが配布されたりと他のマーケットプレイスよりも優れている点も存在するため、気になった方はぜひ利用してみることをおすすめします。